「瀬戸内国際芸術祭2016」に参加しているファッションデザイナーのコシノジュンコさんが1日、夏会期(18日~9月4日)に披露する作品を地元の子どもたちと一緒に作るワークショップをk香川県土庄町渕崎の土庄小学校で開いた。児童は世界的なアーティストと交流しながら、カタツムリに見立てた画用紙に夢やメッセージを描き、アートの楽しさを肌で感じ取った。

 コシノさんは、美術家の矢柳剛さんと共同で「かたつむりアート」と題した企画を13年から展開。東日本大震災の被災地や在日ブラジル人の学校を訪ねて作品を制作し、ブラジルのサンパウロや東京都内で展覧会を開いてきた。

 瀬戸芸の夏会期では、コシノさんが土庄港で手掛けている「アートノショーターミナル」を舞台にして、被災地やブラジル人の子どもたちの作品に、この日のワークショップで制作した土庄小児童の作品を加えて展示する。

 コシノさんは、参加した3、4年生約190人を前に「何になりたいとか、どこに行きたいとか、隣の人に影響されずに自分だけの思いを描いてください」と呼び掛けた。児童はらせん状に切り込みの入った円形の画用紙の両面に、笑顔やハート、好きなスポーツなど思い思いのモチーフを自由な発想で色鮮やかに表現し、“世界に一つだけのカタツムリ”に仕上げた。

 夜の星のイメージを描いた4年の植松てまりさん(9)は「目立つように色を工夫した。展示されたのを見に行くのが楽しみ」とにっこり。コシノさんは「芸術祭で世界中の人に見てもらえるのは子どもたちにとって貴重な体験。今の思いを形に残すことで、将来の何かのきっかけになれば」と話していた。