瀬戸内国際芸術祭で芽生えた交流を発展させようと、「香川日本バングラデシュ友好協会」(石井淑雄会長)が発足した。2013年の瀬戸芸で「バングラデシュ・プロジェクト」が展開され、同国から大勢の作家や職人が香川を訪れたのが縁。10日夕に坂出市内で設立総会と懇親会があり、両国の関係者が絆を強めた。

 同プロジェクトは、首都ダッカの市場を高松港近くに再現したアート工房「ベンガル島」などが注目を集め、同国の作家ら約100人は制作の実演や伝統舞踊などのパフォーマンスを行った。作家らは綾川町のオイスカ四国研修センターに寝泊まりし、近隣の祭りに参加するなどして地域住民とも交流を深めた。

 協会の設立は、瀬戸芸で生まれたつながりを組織的に継承するのが狙い。メンバーはオイスカ四国支部などの呼び掛けに応じた企業や団体、個人で、同国と香川との文化、芸術分野での交流推進や人材育成などの事業に取り組む。

 総会には、関係者ら約200人が出席。ラバブ・ファティマ駐日バングラデシュ特命全権大使や浜田知事らも駆け付け、石井会長が「縁を大切に未来へつなぐのが我々の役目。小さな協会の大きな挑戦が始まる」と意気込みを示した。香川大の医、農学部などで学ぶ同国出身の留学生約30人も懇親会に招かれ、楽しいひとときを過ごした。