3月20日に開幕した「瀬戸内国際芸術祭2016」(同実行委主催)の春会期は17日、全ての日程を終え閉幕した。29日間の会期中は大きなトラブルもなく予定のプログラムを実施。160の作品・イベントが八つの島と高松港周辺などで公開され、来場者は島の自然と現代アート、食を巡る旅を楽しむとともに島民らと交流を深めた。

 同芸術祭実行委事務局によると、15日までの来場者数は22万5932人に上り、前回同期比1・12倍となった。会場別では直島の5万5513人が最多。次いで沙弥島4万9877人、小豆島3万1633人、豊島2万6742人、高松港周辺1万8627人、男木島1万1791人、女木島1万1194人、犬島(岡山)1万1107人、宇野港周辺(同)8488人、大島960人だった(いずれも延べ人数)。

 同事務局は「開幕日が連休だったことに加え、沙弥島、高松港に地元の方が多く訪れたことが全体の数字を押し上げた」と分析している。

 春会期だけの開催となった沙弥島では、自治会などが中心となり、フグやワカメなど地域の食材を使った手作り弁当を連日販売。ナカンダ浜では毎日曜、公募で集まった坂出市内の小中学生らが抹茶と手作り菓子を来場者に振る舞った。

 最終日は強風となったものの、海水浴場に展示した五十嵐靖晃さんの作品「そらあみ〈島巡り〉」などを鑑賞する若者らの姿が目立った。

 夏会期は、7月18日から9月4日まで七つの島と高松港などで開かれる。

一部作品を継続公開
 瀬戸内国際芸術祭春会期に展示した作品の一部は、夏会期が始まる7月18日までの間も公開される。対象となるのは、全ての屋外作品と一部の屋内展示作品。春会期のみ開催した沙弥島では、「八人九脚」(藤本修三さん)「階層・地層・層」(ターニャ・プレミンガーさん)「沙弥島・西ノ浜の家」(藤山哲朗+冨井一級建築設計事務所)の三つが残る。

 開館日や鑑賞料は作品によって異なり、実行委は近く公式サイトに情報を掲載する。作品鑑賞パスポートは使用できない。問い合わせは芸術祭総合インフォメーションセンター〈087(813)2244〉。