春会期だけの参加となった坂出市の沙弥島では、午後7時からクロージングセレモニーが開かれた。島で作品を展開した作家や地元住民らが参加。それぞれが会期中のにぎわいを振り返りながら、交流の継続を誓い合った。

 セレモニーの会場となった旧沙弥小中学校の校庭には、閉幕を惜しむアートファンや地元住民ら約150人が集まった。綾市長は「きのう(16日)沙弥島を訪れた人数が坂出市の人口を上回った。地元の皆さんのご協力のおかげで盛り上がり、万々歳です」とあいさつ。沙弥自治会長の高尾義明さんは「無事故で心から喜んでいる。また3年先に、これ以上の芸術祭ができればと思う。われわれも頑張りたい」と笑顔で話した。

 参加したアーティストたちも8組が登壇。「設置から1カ月。そらあみの色が少し抜け、この土地になじんだ印象だ。秋には本島で成長させるので、また再会しましょう」(五十嵐靖晃さん)、「この機会を与えていただき感謝している。坂出の皆さんとまた新しいことができれば」(かわいひろゆきさん)、「これからのアートは人のため、地域のためになることだと思う」(藤本修三さん)などと呼び掛けた。

 会場では、春会期の沙弥島の“表情”を集めたビデオが上映されたほか、漁師鍋や沙弥島おでんなどが登場。作家や住民、スタッフらが「お疲れさま」「楽しかったね」などと声を掛けあいながら心尽くしの料理に舌鼓を打ち、芸術祭で育まれた絆を一層深めた。