ナカンダ浜で9日、巨大人形の公演「瀬戸内の巨大パペッツ」が開かれた。世界各国で公演を手掛けている作家集団「スナッフパペッツ」が、地元住民と共に作り上げた人形を巧みに操り、柿本人麻呂や天狗(てんぐ)伝説などを組み込んだ坂出市にまつわるストーリーを披露。大きいものでは高さ5メートルを超える人形たちが迫力の舞台を繰り広げ、約390人の観客を喜ばせた。

 同グループはオーストラリアを拠点に活動。今回は3月中旬から4人が坂出に滞在し、人形制作のワークショップを10回以上にわたり開いてきた。

 物語では、海から船で現れた柿本人麻呂が万葉の和歌を紹介したり、坂出の名産金時ミカンを食い荒らすイノシシをカラス天狗が退治するなど、地元らしさのある場面が次々登場。太鼓などの音楽に合わせ、観客も巨大人形の後を踊りながら行進するシーンもあり、歓声と笑顔が会場一帯を包み込んでいた。

 岡山市から母と祖母とで訪れた奥野悠人ちゃん(4)は「でっかいカラスがすごかった」と大喜び。母親の弥生さんも「この公演を見に沙弥島に来ました。外国の楽しいノリを味わえてよかった」と目を輝かせていた。

 スナッフパペッツは16日午後4時から、丸亀市の本島でも公演を行う。