直島町の三菱マテリアル直島製錬所は9日、同製錬所迎賓館「菱濤館(りょうとうかん)」と隣接する庭園「桜楽(さくら)苑(えん)」を一般公開する。大正~昭和初期の調度品や建具を生かした建築を堪能できるほか、満開の桜と瀬戸内海の競演が楽しめる。

 菱濤館は鷲ノ松地区の小高い丘の上にある。製錬所長の社宅として1938年から使用されていたが、老朽化に伴い、2012年に芸術家・よしもと正人さんの監修で迎賓館に全面改修された。普段は製錬所を視察する要人らの利用に限定しているが、「瀬戸内国際芸術祭2016」の後援事業として一般公開を企画した。

 同製錬所によると、菱濤館は木造平屋建てで建物面積は約320平方メートル。1950年代に清宮さま(後の島津貴子さん)が泊まられた和室や、江戸時代中期の俳人・画家の与謝蕪村の掛け軸などの芸術品も鑑賞できる。

 一般公開は午前11時~午後4時。先着300人に抹茶や和菓子を振る舞う。