「瀬戸内国際芸術祭2016」の参加アーティストで盆栽師の平尾成志さん(35)=徳島県出身=らが3日、香川県高松市の女木島の八幡神社で「BON祭」と銘打ったイベントを開いた。創作ライブパフォーマンスやワークショップなどを行い、詰め掛けた鑑賞者らにアート性あふれる盆栽の魅力を伝えた。

 今回の瀬戸芸で平尾さんは、高松工芸高卒のクリエーターらでつくる「瀬ト内工芸ズ。」と、県盆栽生産振興協議会と共に女木島でプロジェクトを展開。空き家だった古民家を改装して盆栽を配したインスタレーションを出展している。

 平尾さんは、昨年のイタリア・ミラノ国際博覧会(万博)のイベントに出演するなど世界的に活躍。この日のパフォーマンスでは、讃岐国分寺太鼓保存会(高松市国分寺町)が響かせるテンポの速い曲に合わせ、瀬戸内の海や島からインスピレーションがわいたという松柏(しょうはく)の石付き盆栽を即興で創作した。

 パフォーマンスを見守っていた観客は、「あっという間にできてかっこよかった」「盆栽のイメージが変わった」などと迫力の演技にくぎ付けだった。

 平尾さんは「太鼓の音の振動や衝撃が後押ししてくれて、力強い盆栽になった」と満足げ。今回の作品は瀬戸芸の春会期中、古民家で展示するという。

 ワークショップでは、観光客らがミニ盆栽を手掛け、旅の記念として持ち帰った。会場の一角では、国内有数の松盆栽産地・同市鬼無町の盆栽園の出店やカフェなどもあり、大勢の人でにぎわった。

 「BON祭」は夏、秋会期にも開かれる。