「瀬戸内国際芸術際2016」春会期の会場となっている坂出市沙弥島の市万葉会館で27日、市内を拠点に活動する「株式劇団マエカブ」(岡田敬弘代表)が瀬戸芸関連事業として短編演劇を公演する。午前11時から30分に1作品ずつ計12回上演するというユニークな取り組みで、メンバーは本番を間近に控え、夜遅くまで熱のこもった稽古に励んでいる。

 公演は「短編演劇コレクション」と題して、5作品を用意。アイドルの夢を捨てられない三十路(みそじ)直前の貧しい女性の物語「アイ、29歳」、ゴキブリの視点で描いた愛と狂気のナンセンスコメディー「愛のアレゴリー」など、それぞれ20分程度の短編作品。

 また「ペシミン」という作品は、内定先が倒産した上に失恋した男性の自宅に仲間が集まり、鍋を囲んで男性をちゃかしたり、励ましたりするストーリー。

 会場の同会館2階大ホールでは、作品ごとに五つの舞台を設け、来場者が移動して観劇するという珍しい方式を採用する。

 同市加茂町の練習場では岡田さんの指導の下、出演者がせりふ回しや体の動きなどを入念に確認。岡田さんは「ジャンルやテイストがそれぞれ違うが、エンターテインメント性や見やすさといったマエカブらしさは変わらない。ふらっと立ち寄って楽しんで」と話している。

 入場無料。公演は27日午前11時~午後5時。問い合わせは市にぎわい室〈0877(44)5015〉。