直島町の直島キリスト教会(日本基督教団香川直島伝道所)の新しい会堂が完成した。アートの島らしい外観に加えて、外国人観光客が訪れることも想定してデザインした。20日に開幕する「瀬戸内国際芸術祭2016」の期間中、来場者に広く開放する。

 同教会は約50年前、高松市内にあった診療所を直島町に移築。香川豊島教会(土庄町豊島)の牧師だった小国清子さんが定期的に通いながら、礼拝を行ってきた。建物の老朽化が進む中、小国さんは、瀬戸芸などで海外から注目される直島らしい会堂の新築を願っていたという。

 小国さんが13年に亡くなった後、おいの田中暉彦牧師らが新築計画を具体化させた。設計には大岡山建築設計研究所や多摩美術大の学生らが協力。新会堂建築のために残した小国さんの遺産に加え、香川や全国の教会などから集まった計約4500万円を充てた。

 新しい会堂は木造平屋建て。自然な風合いの焼き杉を外壁に使用し、室内に光が入りやすいよう工夫している。外国人観光客にも訪れてもらおうと、礼拝堂へと続く通路の壁面には、約30カ国の言語で書かれた祈りの言葉を記している。

 田中牧師は「芸術の島らしい会堂を建てることができ感謝している。開かれた教会として直島から世界に平和を発信する場になってほしい」と話している。