3年ぶり3回目となる現代アートの祭典「瀬戸内国際芸術祭2016」(同実行委主催)が、「食」と「アジア」を重点テーマに20日開幕する。会場の香川、岡山の島々などでは19日、作品の仕上げ作業や、関係者が英語などを併記した案内板の確認を入念に行い準備を整えた。一部作品が完成した小豆島では発表会があり、新作が公開された。

 会場は前回同様、香川の11島に犬島(岡山市)を加えた12島と高松港周辺など。参加アーティストは34の国と地域から226組となり、200組だった前回から大幅に増加した。中でもカンボジア、スリランカ、ミャンマー、ベトナムなどアジア各国の初参加が増えた。

 この日、土庄町の土庄港ターミナルでファッションデザイナーのコシノジュンコさんらが手掛けた作品を展示する「アートノショーターミナル」の完成式典があった。同ターミナルが円形の建物であることにちなんで、コシノさんが1990年に米国で発表した「丸」がコンセプトの作品群などが披露された。コシノさんは「26年たっているが、オリジナルで自信のあるものは永遠に新しいと思っている。ぜひ見に来てほしい」と呼び掛けた。

 小豆島町の「二十四の瞳映画村」では、デザイナーの清水久和さんが、船をロープで岸壁につなぐ係船柱(ボラード)をモチーフにした新作「愛のボラード」の発表会を開いた。島民らが料理の腕を振るう豊島の「島キッチン」では、地元で捕れたスズキなどを使った料理の仕込みを夜遅くまで行い、普段の倍に当たる約100人分のランチを用意した。

 高松市内では午後6時半からレセプションが開かれ、作家らが交流を深めた。

 会期は、春が3月20日~4月17日、夏が7月18日~9月4日、秋が10月8日~11月6日。3会期合計で前回と同じ、計108日間の開催となる。