万葉集の代表的な歌人・柿本人麻呂ゆかりの坂出市沙弥島で4月10日、「瀬戸内国際芸術祭2016」の公式イベント「万葉茶会 冷泉家の和歌と文化」が開かれる。茶会を企画した市民煎茶グループ曙(大塚律子代表)のメンバーは本番に向けて、着物姿でお点前やお茶を運ぶ童子の作法を入念に確認するなど稽古に励んでいる。

 万葉茶会は、同グループが1987年から毎年開催しており、瀬戸芸の公式イベントに選ばれるのは前回に続いて2回目。

 イベント当日は、歌人藤原定家の子孫である冷泉家25代当主夫人・冷泉貴実子さんを迎えて講演を行うほか、4代為之が書いたとされる色紙を飾って琴を奏でるなど雅な宮廷文化の雰囲気の中、同グループの4~92歳のメンバー58人が煎茶を振る舞う。

 この日は同市寿町の市勤労福祉センターで茶会の稽古を実施。子どもたちは本番さながらに振り袖や着物を着て、お点前や茶の運び方の手順などを確認した。坂出一高1年の村上真優果さん(16)は「美しい所作など教えてもらった成果を出したい」と話し、大塚さんは「趣のある雰囲気とともにお茶の深みを味わって」と呼び掛けている。

 茶会は市万葉会館で午前11時15分から開催。茶券は300円(芸術祭のパスポート提示で100円)。英語や中国語など5カ国語のパンフレットも用意している。冷泉貴実子さんの講演は同10時から。問い合わせは市文化振興課〈0877(44)5036〉。