3月20日開幕の「瀬戸内国際芸術祭2016」で、香川県坂出市の沙弥島会場での作品設置に向け、千葉県のアーティスト、五十嵐靖晃さん(37)が6日、同市岩黒島の集会所で、地元住民とともに、カラフルな漁網を編んだ巨大なアート作品「そらあみ~島巡り~」の制作を始めた。前回に続く住民参加型の取り組みで、1本の糸を通じて人、海、島の交流をつなぐ。

 「そらあみ」は縦5メートル、横60メートル。今回も岩黒や櫃石、沙弥、与島、瀬居の5島の住民らに1島で1枚ずつ網を編んでもらい、最後に5枚をつなぎ合わせて波打ち際に設置する。

 初日は、岩黒島の小学生からお年寄りまで17人が参加。慣れた手つきで編む漁師がいる一方、悪戦苦闘する住民も。五十嵐さんらからアドバイスを受けながら、漁網の網針を使って赤や黄、水色など5色の糸で網を編んだ。

 高校2年の岩中ゆかさん(16)は家族の網作りを手伝っており、「うまく編めた。芸術祭の作品制作に参加できてうれしい。完成が楽しみ」と笑顔。五十嵐さんは「海や空、浜辺とともに、いろんな表情をみせるそらあみを楽しんで」と呼び掛けている。

 五十嵐さんは住民とは別に、共同制作してくれる参加者を募集している。参加費は1千円(昼食付き)。定員は各先着20人。開催日の3日前までに市にぎわい室〈0877(44)5015〉に申し込む。日程・場所は▽13日 与島▽14日 瀬居島▽20日 櫃石島▽21日 沙弥島