3月20日に開幕する瀬戸内国際芸術祭2016に向け、神戸芸術工科大の教員でつくるチーム「沙弥島アートプロジェクト」が、赤いボタンを集めている。メンバーの一人、戸矢崎満雄教授が沙弥島(香川県坂出市)に展示する作品のために大量に必要という。戸矢崎教授は「いらなくはなったが、所有者の思い入れは残る赤いボタンを集合させ、新たな作品を仕上げたい。大切にしていた衣服などのボタンを寄せてほしい」と呼びかけている。

 同大の教授らは、3年前の前回瀬戸芸に引き続き、沙弥島会場で活動を展開する。今回、坂出市特産の三金時(金時ニンジン、金時イモ、金時ミカン)をヒントに「三つの赤」をテーマに掲げ、メンバー6人がそれぞれ創作を進めている。

 赤いボタンを用いる作品は、旧沙弥小中学校の一室に展示する「空飛ぶ赤いボタン」と題したインスタレーション。戸矢崎教授によると、数千個のボタンを一つずつ天井からつり下げ、連続させることで大きなハートの形をつくり、それが空中で浮かんでいるように表現するという。

 現在、坂出市内では市役所と出張所、中央公民館の計9カ所にボタンの回収箱を設置しており、29日まで募集する。郵送でも受け付けており、大学には19日時点でさまざまな種類のボタン918個が全国から届いている。中には、作品が完成したら見に行く-などのメッセージが添えられたものもあるという。

 戸矢崎教授は「“赤い糸”のように、ボタンを通していろいろな人たちが沙弥島でつながれば」と創作への思いを語った。

 郵送で届ける人には、オリジナルのポストカードなどが贈られる。送り先は、郵便番号651-2196、神戸市西区学園西町8の1の1、神戸芸術工科大学 戸矢崎満雄宛て。