来年3月に開幕する瀬戸内国際芸術祭2016に向け、参加作品を制作するワークショップが6日、香川県坂出市沙弥島の海の家で開かれた。同市内の小学生らが神戸芸術工科大助教授の中山玲佳さん(41)の指導で、未来の島をテーマに絵画を制作。中山さんがその島の絵を集め、芸術祭開幕までに未来の“海図”を完成させる。

 ワークショップは芸術祭参加の「沙弥島アートプロジェクト」の一環。作品制作を通じ、地域とつながりを持とうと中山さんが企画、先月から実施している。最終日となったこの日は、児童とその家族20人が参加した。

 参加者は中山さんから、自由な発想で描こうとアドバイスを受けた後、“島づくり”に挑戦。春夏秋冬が一度に訪れる島や、ため池とスタジアムが整備された島、音符の形をした島などを描き上げた。すべての島の絵を縦約3・6メートル、横約10・8メートルの建築用シートに貼り付け、中山さんが海や空などを描き加えて海図にする予定だ。

 父親と参加した坂出小2年の仁科涼太君(8)は「水不足にならないように、島にはため池をいっぱい描いた。サッカー場と野球場もたくさんあるし、こんな島があったら住みたい」と出来栄えに満足。指導した中山さんは「島づくりは子どもたちが自分の住む地域を見つめ直すきっかけになった」と話した。

 出来上がった作品は、芸術祭春会期(来年3月20日~4月17日)に旧沙弥小中学校で展示される。