瀬戸内国際芸術祭実行委員会(会長・浜田知事)は19日、高松市内で総会を開き、来年3月に開幕する同芸術祭2016について、新たに68組の作家・プロジェクトが加わるなどとした事業別詳細計画を決めた。高松港周辺ではアジア各国の舞台芸術や民芸、食などが楽しめる「瀬戸内アジア村」を設け、アジア地域との連携を強化する。

 開幕まで、あと5カ月。最後となった総会には、浜田知事と北川フラム同芸術祭総合ディレクターら委員45人が出席した。

 詳細計画によると、参加作家・プロジェクトは25の国と地域から177組となった。最終的には前回開催の207組を超える作家・プロジェクトが参加する見通し。

 著名人ではデザイナーのコシノジュンコさんが初めて参加し、小豆島で芸術活動を展開する。

 食文化を発信する「食プロジェクト」も重点的に取り組み、北川総合ディレクターらと瀬戸内地方の食文化を学んだ公募の120人が会場の各島で郷土料理を提供。栗林公園の商工奨励館では、パフォーマンスと食を楽しむイベントを予定する。

 増加傾向にある外国人観光客に向けては、これまで日本語、英語の2言語だった公式ホームページを中国語(簡体字、繁体字)、韓国語にも対応するほか、欧米に加え、アジア地域でも芸術祭の内容説明会を開き、情報を発信する。前回開催で課題となった各島間の周遊ルートの確保では、豊島―直島間、粟島―高見島間などで臨時航路を開設するほか、フェリーに限り、3日間自由に乗り降りできる乗船券の導入も決めた。

 同芸術祭は来年3月20日から11月6日まで、春、夏、秋の3会期の計108日間にわたり、前回開催と同様の12の島と高松、宇野港周辺で開く。