瀬戸内国際芸術祭2016に向け、坂出市沙弥島に出展する神戸芸術工科大教授らによる「沙弥島アートプロジェクト」が5日始動した。6作品のうち、市特産の金時ニンジンを活用して手掛ける企画のワークショップとして、同市内の親子約30人が金時ニンジンの種まきに携わった。

 金時ニンジンを使った作品を制作するのは、同大教授のかわいひろゆきさん(57)。金時ニンジンなどをピクルスにし、瓶詰めした約400個を塩のテーブルに並べる作品をイメージしている。タイトルは「金時への道」で、同市沙弥島の旧沙弥小中学校に展示する。

 ワークショップは、かわいさんが作品表現のヒントを得るとともに、子どもに地元の特産やアートを身近に感じてもらうのが狙い。来年1月に収穫し、同2月にはピクルスを作る。

 この日、参加者は地元の生産農家の協力を得て、同市神谷町の畑で種まきを体験。種を混ぜたゲル状(半固形状)の水に手を入れた後、土の上で手を振るようにして種をまいた。付属坂出小3年の佐藤舞彩さん(9)は「種のまき方にびっくりした。大きく育ってほしい。作品が楽しみ」と笑顔を浮かべていた。

 同大のプロジェクトメンバーは6人で構成。「3つの赤」をテーマに、アニメや絵画などの作品を制作、展示する。