来年開催される瀬戸内国際芸術祭2016に向け、直島町の宮浦ギャラリー六区で作品を発表する東京都在住のアーティスト、丹羽良徳さん(32)が住民らと島内を巡り、作品のイメージを膨らませた。

 丹羽さんはこれまでに、デモ行進をする団体の中で、一人だけが逆走する様子を映した映像作品などを発表。社会的メッセージ性の強い作品が多く、13年に福武財団がオープンした同ギャラリーのコンセプトに合うとして参加が決まっていた。

 丹羽さんは22日から31日まで直島に滞在。24日までに、犬島や豊島なども回り、美術施設のほか史跡や神社仏閣を訪れた。

 24日には、直島町観光ボランティアガイドの会の川田正さんの案内で本村、宮浦地区を散策。車が入れない狭い路地を歩いて眺めや地形などを確かめたほか、高原城跡や護王神社などを見学した。川田さんが同神社で結婚式があったことを伝えると、当時の様子を質問しながら周辺をビデオで撮るなどした。

 直島の印象について丹羽さんは「多くの日本の島は過疎に悩んでいると聞くが、直島の人はとても元気だ。歴史と現代アートが融合する様子も不思議」と語り、「1982年生まれの僕がここで何を語れるか、テーマを探し出し、向き合いたい」と意気込んでいる。

 今回の滞在で撮った映像などは29日から31日まで同ギャラリーで展示。31日午後6時から丹羽さんのトークイベントもある。ともに入場無料。

 同ギャラリーで展示を行う、ほかのアーティストも8月以降、順次来島する。