瀬戸内国際芸術祭実行委員会(会長・浜田知事)は30日、高松市内で総会を開き、2015年度の事業計画を承認した。16年の第3回芸術祭で強化する「食」にまつわるプロジェクトの展開に向け、食を通じた地域活性化を担う人材を育成する講座を新設するなど、開催準備を加速させる。

 講座は、土地の暮らしを最も反映するのは食事だという考えのもと、瀬戸内の食材や食文化、料理の提供の工夫などに理解を深めてもらうのが狙い。「瀬戸内『食』のフラム塾」と銘打って4月上旬から参加者を公募。料理人や地域活性化の専門家らを講師に迎え、6月から来年1月まで月1回、県内外で研修を行う。

 修了者には、芸術祭会場の島々で飲食店の企画運営や情報発信などを担ってもらうことを想定。塾頭を務める北川フラム総合ディレクターは「おいしい料理があればリピーターを増やせる。特に瀬戸芸は口コミによる集客が特徴なので、食べ物の評価は広まりやすいだろう」と説明した。

 また、県内の宿泊施設や飲食店などに働き掛けて県産食材を使った料理の提供を促し、地域全体で食の魅力発信に取り組む姿勢をアピールしたいとしている。

 このほか、行楽シーズンに島々で集中的にイベントを展開する「ART SETOUCHI」の期間を、15年度も春、夏、秋の3回設けることを決めた。