来年3月に開幕する第3回瀬戸内国際芸術祭の新作第1号となる「直島パヴィリオン」が直島町の宮浦港に完成し、23日に披露式典が行われた。設計はベネチア・ビエンナーレ金獅子賞を受けた建築家、藤本壮介さん(43)。ステンレス製の三角形の金網(メッシュ)を組んだ多面体で、内部に自由に出入りできることから、交流を深めるコミュニティースペースとしても期待される。

 港湾整備のため造成した土地の有効利用を目的に、同町が町制施行60年に合わせ設置。事業費は1500万円で、町の一般財源1千万円とベネッセホールディングス、福武財団からの募金を充てた。

 作品は縦、横とも約7・5メートル、高さ約6・3メートル。壁や柱のない構造で、見る角度によってその形を変えるのが特徴。27の島を擁する直島の28番目の島を表現しており、柔らかな稜線(りょうせん)が瀬戸内の島であることを印象づける。内部も同様に起伏があり、腰掛けたり寝そべったりできる。

 式典には浜中町長ら約40人が出席。藤本さんは「島の日常に溶け込み、人と人の新しいコミュニケーションが生まれることを期待している」と話した。