瀬戸内国際芸術祭実行委員会(会長・浜田知事)は15日、来年3~11月に開催する第3回芸術祭の実施計画を決めた。島の資源や既存作品を生かして人を呼び込む仕組みづくりや、会場エリア外のイベントと連携を図るなど、来場者の周遊を促すソフト施策を強化する方針を盛り込んだ。

 高松市内で同日開いた総会で実施計画を承認した。

 計画では、アートプロジェクトの展開方針を会場別に提示。食文化の発信や国際化の促進など芸術祭の重点テーマを象徴する企画として、高松港周辺にアジア各国のものづくりや舞台芸術、食を楽しめる「瀬戸内アジア村」を設ける。

 過去2回に制作され現在97ある継続公開作品を活用したソフト施策が重要だとして、作品群をつなぐ動線の整備やイベントの充実などに取り組む。さらに、開催効果を会場以外の県内各地に波及させるため、県内で開かれる建築やアート関連のイベントと広報面などで連携する「パートナーシップ事業」を始める。

 新規作品の制作が決まった作家は6人。同芸術祭初参加の美術家スプツニ子!さんは、豊島(土庄町)の民家を舞台に現代美術と先端工学が融合したインスタレーション(空間芸術)作品を発表する。建築家の藤本壮介さんは直島町の宮浦港周辺でコミュニティースペースを手掛ける。

 参加作家の候補を有識者に推薦してもらう「アドバイザリーボード」の委員に、国立国際美術館主任研究員の植松由佳さん(高松市出身)や美術評論家の椹木野衣さんら4人が就任したことも報告された。参加作家の発表は2月24日~3月10日に応募を受け付ける公募企画の審査を経て、5月か6月と、10月の2段階を予定する。

 第3回芸術祭は来年3月20日~11月6日に春・夏・秋の3会期、計108日間開催。前回同様、香川、岡山両県の12島と高松、宇野港周辺が会場となる。