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おばけの懸想

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母親モデルに入魂の一作軽妙滑稽な会話“持ち味”
「香川は僕にとって神話的な世界」と話す芦原さん=東京・八王子

「香川は僕にとって神話的な世界」と話す芦原さん=東京・八王子

 観音寺市出身の直木賞作家、芦原すなおさん(58)が執筆する新聞小説「野に咲け、あざみ」が、9月23日からスタートする。大正、昭和の香川を舞台に、1人の少女の成長をつづる温かな物語は、芦原さん自身の母親がモデル。「小説家になったころからいつか書こうと思っていた」という入魂の一作に取り組む芦原さんに、連載への思いを聞いた。

  「アイデア豊かで、思いつくと何でもひょいひょいやってしまうような人。文章もうまかったし、何より話術が素晴らしい。尊敬する夏目漱石やトーマス・マンに負けないぐらい、僕の人生に大きな影響を与えてくれた人ですね」

  芦原さんの母、蔦原栗子さんは1912(大正元)年、現在の観音寺市木之郷町生まれ。新体操の指導者として、芦原さんの母校である観音寺一高を全国大会で何度も優勝に導いた。

  栗子さんは85年に死去。その翌年、芦原さんは「スサノオ自伝」で小説家としてデビューする。「だから、母は僕の小説を1冊も読んでない。いつか母の人生を書こうという思いは、そのころから漠然とあったんです」。

  91年に「青春デンデケデケデケ」で直木賞を受賞。その後、「山桃寺まえみち」「松ケ枝町サーガ」「雨鶏」「嫁洗い池」「オカメインコに雨坊主」など、次々と作品を発表してきた芦原さん。そのおもしろさの1つが、登場人物たちの軽妙な会話だ。

  オール讃岐弁の「デンデケ―」もそうだが、今年出版した「わが身世にふる、じじわかし」でも、主人公の中年小説家と、腐れ縁の刑事との当意即妙にして、滑稽[こっけい]なやりとりがとても印象に残る。芦原さん自身もひょうひょうとした中に、きらりと光る会話センスのある人で、この辺りは間違いなく栗子さんの影響だという。

  「以前新聞小説をやった時に懲りているはずなのに、気の迷いで引き受けてしまった」と笑う今回の連載。既に夏から執筆にかかっており、冒頭から芦原さんらしいユーモアと人間味にあふれる物語が展開する。作品は、栗子さんが遺[のこ]した自伝をベースにしているので、登場人物も実在の人。この先、心当たりのある読者も出てきそうだ。

  「何しろスタートは、大正初めの観音寺ですからね。もう資料集めはしないということで、自由に書いてます。実在の人物を書く中でどこまで小説として遊べるか。とにかく強烈な人だったから、飲み込まれないよう用心しながら書いてます」

 

(2007年9月20日 四国新聞掲載)

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